ビジネスプランコンテストは、自分はこんなビジネスをする、こういう計画でビジネスを展開するというプランの立て方や内容を競うコンテストです。スタートアップ(起業する人は)は、自分のために書きます。書くと自分が何をやりたいのか、頭の中が整理される。誰か知り合いの人に、どんなビジネスをやっているのか、するのか?と聞かれても、さっとビジネスプランを鞄から取り出して「はいこれです」と名刺がわりに使えます。ビジネスプランは自分のために書くのです。


さてコンテストになると目的も色々変わってきます。賞金目当てでコンテストに挑戦する人もいれば、自分の能力を試すだけの人もいれば、最近になると、大学生でビジネスコンテストに応募するのは就職に有利だからといいます。ビジネスプランを書くために、ビジネスの基本的知識があるというアピールになり、真向きでポジティブな姿勢。社内が取り組む新事業が担えるというメッセージが打ちだせる、だからビジネスプランコンテストにどんどん出場すると大学生たちの心情を聞きました。では高校生のビジネスプランコンテストはどうだろう。


高校生は大学を目指すので、大学生の先に待つ就職か起業というステップの前に一つ大学受験がたちはばかります。そう、高校生がビジネスプランコンテストに応募する一つの理由にAO入試に有利だということがあります。AO入試というのは、ちょっと前であれば一芸に秀でている人が受験するというイメージがありましたが、英検何級、GTECテスト何点、TOIEC何点、漢検何点などの点数だけでは、将来ビジネスパーソンとして期待できる社会人になるというポテンシャルはそれほど見えてこない、そこをビジネスプランというコンテストで人となりを表現する高校生が最近は多くなっています。


もちろん起業する高校生はほとんどいなくて(たまにいるけども成人ではないので保護者のサポートのもと起業していることが多く、それはまた違う意味で起業経験か)、結局大学に進学しようとする高校生の方が圧倒的に多いので、ビジネスプランを通じて、学校では学ぶことのないマネジメント、ホスピタリティ、ファイナンス、リーダーシップ、チームビルディング、ビジネスモデルなどが学べるので、出口が見えてこないアクティブラーニングの勉強としては有効なんだと思います。


ビジネスプランコンテストをGTEも開催していますが、これからのビジネスプランコンテストのあり方が時代とともに変わってくるのだと思います。


だけど日本のビジネスプランコンテストのケースでよく見られるのが、たった一人でコンテストに参加しているということはどうなんだろう?ビジネスは一人のアイデアから始まるかもしれないけども、チームで挑むことが本当は大切なのではないだろうか。ビジネスはチームでするものなので、チームで話し合いながらプランを立てる、それを発表するのがビジネスプランコンテストの場ではないだろうか。チームでの応募必須ということになるとどうだろう。ロボットコンテストでもチームで挑んでいる。スポーツのコンテストでもチーム競技があるのに、どうしてビジネスは一人なんだろう?チームがあるかもしれないけども、チームワークを評価するということがあまり表立ってこないのだろう。


日本のビジネスプランコンテストはまだ今始まったばかりなのかもしれない。もう遅すぎ?まだなんとか世界と戦えるかな。戦えると信じたいです。


********************

GTEイノベーションチャレンジは高校生のための英語とビジネスのサマーキャンプです。

www.kapion-edu.org

*ブログ毎日更新中!